
性感染症について
性感染症について
性感染症(STD)は、性行為を通じて感染する病気の総称です。主に細菌、ウイルス、寄生虫などが原因となり、感染することがあります。代表的な性感染症には、クラミジア感染症、淋病、梅毒、ヘルペス、HIV、HPV(ヒトパピローマウイルス)などがあります。
多くの性感染症は初期段階で症状が現れにくいため、感染していても気づかないことがあります。しかし、症状が現れた場合は、排尿時の痛みや異常な分泌物、発疹、かゆみなどがみられることがあります。放置すると、他の健康問題を引き起こすこともあるため、早期の診断と治療が重要です。
性感染症の予防には、コンドームの使用が最も効果的とされています。また、定期的な検診や、パートナーとのコミュニケーションも予防に役立ちます。
当クリニックでは、性感染症の診断、治療、予防に関するご相談を受け付けております。心配なことがあれば、早めにご相談ください。
性感染症は主に性行為を通じて感染します。膣性交、肛門性交、口腔性交など、性的接触によって細菌やウイルス、寄生虫が体内に入ることが原因です。また、母親から赤ちゃんへの感染(母子感染)もあります。
性行為以外にも、感染者の体液が触れたタオルや寝具などを介して感染することがあるため、性行為だけが感染の唯一の経路ではありません。感染者が無症状でも他の人に感染を広げることがあるため、症状がなくても注意が必要です。性感染症の予防には、コンドームの使用や定期的な検診が重要です。
この2つの感染症は、ほとんど自覚症状が出ません。特に淋病の場合、男性は排尿痛で気付くことが多いのですが、女性の場合は1〜2割程度しか症状が表れません。淋病は男性の患者報告数が突出しています。これは女性感染者が少ないということではなく、気付かないままキャリアとして潜伏しているということなのです。
クラミジア感染症はクラミジア・トラコマチスという病原体(微生物)が原因で、もっとも多くみられる性感染症です。淋病は淋菌という細菌が原因です。どちらも粘膜の細胞に感染して増殖しますが、通常の性行為だけでなくオーラルセックスによって、のどの粘膜にも感染します。
まず、抗原検査と血液検査(抗体検査)で感染の有無を確認します。クラミジアと淋菌は両方の抗原検査を同時に行います。血液検査(抗体検査)には、病気が子宮頸部よりも子宮体部や卵管に移行している場合も発見できるメリットがあります。
診断が確定したら、それぞれの菌に対抗する抗生物質を服用します。
クラミジア感染症は、放置すると子宮外妊娠を引き起こしたりや不妊症の原因になったりします。パートナーとともに、完治させることが大切です。
梅毒トレポネーマという細菌が原因です。血液中に潜み強い感染力を持ち、傷口や粘膜から侵入します。一時はほとんど見られなくなったものの、近年急増し、厚生労働省が注意を呼びかけています。
感染から3週間くらいで感染した箇所に赤くて硬いしこりができますが、数週で自然に消滅するので見逃される場合が多いです。その後、3カ月くらい経つと増殖したトレポネーマは血液やリンパの流れにのって移動し、全身に様々な症状(発熱、倦怠感、バラ疹と呼ばれる発疹)が出るようになります。外陰部には赤く平らな丘疹(扁平コンジローマ)が見られます。
血液検査で感染の有無を確認します。
抗生剤を服用することで完治します。梅毒は潜伏と発症を繰り返しながら十数年にも渡って体を蝕み、時には脳にまで及ぶ恐ろしい感染症です。早期発見と早期治療が何よりも重要です。
単純ヘルペスウイルスの感染が原因です。感染すると、1週間程度の1週間程度の潜伏期間を経て性器とその周辺に米粒大の水泡(水ぶくれ)ができます。この水泡がやぶれると強い痛みがでます。重症になると歩行が困難になる程の痛みになり、入院が必要となることもあります。一方、感染しても発病せず無症状の人(キャリア)も多く、自覚の無いまま感染源となってしまうこともあります。
患部には軟膏を塗り、抗ウイルス剤を内服しますが、ウイルスを完全に体内から根絶するための薬はないのが現状です。ヘルペスウイルスは神経節に潜み、体の抵抗力(免疫力)が落ちたときに活性化して再発することがあります。
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